梁塵日記

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zoom RSS SENDAI座☆プロジェクト「白墨の輪ー音楽劇ー」

<<   作成日時 : 2017/08/03 23:05   >>

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正午、恵比寿エコー劇場で重田千穂子さんの取材。カメラマンは大阪から転勤してきたというMさん。
約1時間半。白川さんを交えて熊さんのことを。
 
 15時半、秋葉原でRAIDハードディスク購入。4テラで3万5000円。いったん帰宅し、えんま帳の原稿を仕上げて送信。時間があったのでiPhone6を7+に。auショップの女性はこの前見積もりを取ってくれた人。「時間が30分しかない」と言うと、嫌な顔もせず丁寧に進行。おかげで機種変更はスムーズに。

18時、高円寺のいつもの定食屋でさんま定食640円。

 19時、座・高円寺1でSENDAI座☆プロジェクト 結成10周年記念「白墨の輪ー音楽劇ー」(台本・演出=宮島春彦)は「間然するところがない舞台」という最上級の褒め言葉を使いたい。劇団名どおり、仙台を拠点に活動している劇団。

 ブレヒト劇でこんなに胸躍らせ、一瞬たりとも目が離せない舞台はあっただろうか。生演奏も完璧なら、役者の演技、演出も完璧。最初から最後まで心地よい緊張感が持続した。

 内乱によって置き去りにされた総督の世継ぎをめぐる二人の母の物語。まあ、一人は自分の子よりも宝飾品の方が大事とばかりに、赤ん坊を置き去りにして逃げたのだから論外だが。戦乱の最中を数々の困難を潜り抜けて、赤ん坊をかばい、生き延びた育ての親グルシェ(Wキャストで伊藤広重)の苦労と、出征した恋人シモン(樋渡宏嗣)との純愛。飲んだくれで金持ちから袖の下をもらいながら貧乏人に有利な判決をする役場の書記で混乱時の裁判官アツダクを演じた渡部ギュウら役者陣に圧倒的な存在感がある。「存在感」と書けば軽いが、そこに「人間がいる」という実在感、確かな手ごたえ。
 地方劇団にはこんな素晴らしい役者たちがわんさかいるのだ。
 
 冒頭は現代の福島。被曝牛を世話する酪農家を政治家、役人が形だけ視察に来るという仮面劇で、その政治家たちに劇中劇である「白墨の輪」を見せるという設定。そのまま本編が終わってしまう(現代からの人間のリアクションはあるが)ことで、ちょっと尻切れの感じはある。

 白墨の輪のクライマックスは「生みの親か、育ての親か」の「大岡裁き」。母親を名乗る二人の女が両側から子供の手を引っ張って争うというあのシーン。

 それにしても面白い。飽きない。70年前の作品だが、戦争の予兆に怯える今の日本社会と相通じる不安が底に流れている。
 権力に対抗するため権謀術数で国家と民衆を手玉に取るアツダクの痛快。権力は常に交代する。「1人が99人を支配する社会」「権力のおこぼれで下々に滴り落ちるトリクルダウン」という今風のセリフもある。
 「悪には悪を」のアツダクの生き方の当否は永遠のテーマ。
 戦乱を生き延びたグルシェの勇気、優しさが世界を変えていくことを信じたい。
 梶俊男の音楽、簡素なセット、舞台美術(大沢佐智子)も素晴らしい。
 100%満足。できることならBバージョンのキャストも観たいという衝動に駆られるほど。2時間5分。こんな舞台なら何度でも観たい。
http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8%E3%81%AB%E6%84%9B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%A5%B3%E5%84%AA-%E6%BC%94%E5%8A%87%E5%AE%9F%E9%A8%93%E5%AE%A4%E2%97%8E%E5%A4%A9%E4%BA%95%E6%A3%A7%E6%95%B7%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%8F%AF%E3%83%BB%E6%96%B0%E9%AB%98%E3%81%91%E3%81%84%E5%AD%90%E4%BC%9D-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E5%8B%9D%E4%BB%81/dp/4309272169/ref=gfix-ews-form

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