梁塵日記

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zoom RSS オフィス コットーネプロデュース「怪談 牡丹燈籠」

<<   作成日時 : 2017/07/23 23:06   >>

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14j時、錦糸町、すみだパークスタジオ倉でオフィス コットーネプロデュース「怪談 牡丹燈籠」(原作=三遊亭円朝、脚本=フジノサツコ、演出=森新太郎)

前説で「芝居の途中で飴玉を舐める方は今のうちに包み紙を開けておいてください」
よく言ってくれた。おばさま方の飴玉開封のガサガサという音、あれはメチャクチャ響くのだ。

さて、本編。
 カランコロンの下駄の音と共に、女中のお米と共に夜な夜な浪人・新三郎の元を訪れるお露の幽霊。…おなじみの「牡丹灯籠」。山本薩夫監督の映画版がもっとも有名か。主役は本郷功次郎、赤座美代子。大塚道子のお米がやたらと恐ろしかった。

 今回はこの新三郎とお露の物語を主軸に、新三郎の下男・伴蔵お峰の夫婦の欲望と転落、そして旗本飯島家の奉公人・孝助の仇討、飯島平左衛門の妾・お国と源次郎の不義密通の物語などをサイドストーリーに据えて、4つの物語を、因果の小車のように回す。

 旗本の三男坊で浪人暮らしの新三郎(柳下大)は武士の娘でありながら吉原に売られた不幸な境遇のお露(川嶋由莉)に同情し、契りを交わす。しかし、お露もお米(松金よね子)もすでにこの世の人ではない。

 二人の交情を盗み見た下男・伴蔵(山本亨)は驚愕し、易者の白翁堂(原口健太郎)に相談。死霊に憑りつかれている新三郎の家の周りにお札を張り、ありがたい観音像を懐中させる。
 新三郎に会えないお露は百両と引き換えに伴蔵にお札はがしを頼む。

 一方、旗本・飯島家の当主・平左衛門(青山勝)は草履取りから引き立てた孝助(西尾友樹)を自分の跡取りにする算段を持っている。しかし、平左衛門の妾・お国(太田緑ロランス)は性悪女。飯島家の隣家の次男坊・宮野源次郎(児玉貴志)と密通している。そのことを知った孝助は源次郎を討たんとするが誤って平左衛門を斬ってしまう。実は平左衛門には孝助に自分を討たせる理由があったのだ。

 回る因果の小車のように、登場人物の運命が絡み合い、もつれあい、堕ちていく。

 一般的には牡丹灯籠といえば、新三郎・お露の怪談話。そのスピンオフまでは知らない人が多い。
 だから、観ていてお話の流れがわからないという人も多い。これくらいのあらすじはネタバレにならないだろうからあえて書いたが。

 人物相関としては、孝助を慕うお徳(新上貴美)とその父・新五兵衛(花王おさむ)、藪医者志丈(宮島健)、源次郎の従者・相助(井上宜久)、孝助の友・源助(升田茂)らが登場。
 
 新三郎の柳下大は立ち姿も美しく、悲恋の若者の乾いた心情を好演。山本亨は前半の小者から財を成して驕慢する男への変貌を見事に演じ、欲望の果て狂乱するお峰役の松本紀保が山本相手に放胆な演技で圧倒。西尾友樹も忠孝引き裂かれる魂をいつもながら緻密に表現。青山勝も孤影を映すシリアスな演技で場を引き締めていた。
 太田緑ロランスの性悪ぶりがまた絶品。軽妙篤実な芝居で客席を和ませる花王おさむ、そして幽霊お米とお徳の乳母という硬軟二役を使い分ける松金よね子の練熟の芝居。

 よくぞここまで達者な役者を集めたもの。プロデューサー綿貫凛の力量。

 今回の舞台で驚いたのは、絶えず移動する「舞台美術」。こんな舞台転換は初めて見た。まさに因果の小車。
 この「場面転換」が秒単位で計算されているので、役者も大変。
 どんな装置なのかは見てのお楽しみ。

全編、照明も含めてダークに進む怪談、因果話。コンパクトな脚本、テンポよく進む演出が相まって2時間弱の上演時間はあっという間。
 松金さん、森新太郎さん、もりちえさん、原口さんらに挨拶して池袋へ。

19時帰宅。
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