梁塵日記

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zoom RSS 鳥獣戯画40周年記念公演

<<   作成日時 : 2015/10/19 18:28   >>

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予断なしで観て、それが予想を超えるいい芝居だと嬉しさが倍増する。
14時、座・高円寺1で観た森組芝居「或る日、或る時」(作=森治美、演出=高橋正徳)はそんな舞台だった。

主演が三波豊和と西崎緑。花柳界を舞台にした物語ということで商業演劇的な単なる悲恋ものと思いきや、どっこい一本芯が通り、時代を見据えた骨太の人情物語になっている。

時代は昭和8年。満州事変、国連脱退、ヒトラーの登場と第二次大戦へと雪崩を打って突き進む前夜。
渋谷円山町の小さな料亭では藤香という芸者(西崎緑)が客のお大尽に気に入られ、身受け話を持ちかけられる。結核で療養しなければならない母のためにお金が必要ということもあり、藤香はいったんは身受けを承知するが、彼女の心には最近、料亭に顔を出すようになった若旦那、実は陸軍大佐・浅見(三波豊和)のことが少しずつ位置を占めるようになっていた。ある日、料亭の庭に一人の若者が逃げ込んで来る。特高に追われた彼は藤香の妹芸者手鞠(棚橋幸代)の幼なじみであり……。

こう書くと、いかにもありがちな物語展開を予想するだろうけど、類型的にはならない。脚本の要はディテール。物語に奉仕するためにウソをついたりしない。ウソのない会話、ウソのない感情。見事。演出がまた実に緻密。登場人物の出入り、情感を密に演出している。それを体現する役者たちの身体性も物語にふさわしい。
舞台を彩る三波豊和の謠、西崎緑の踊りもまったく違和感なくおさまった。2人の別れの場の見事な情感。

観ている途中、これって今の時代を色濃く反映しているよなあと思ったら、終演後に読んだパンフに作者、演出家が揃って、今の時代への危機感を表明している。そうだったんだ。

間口の広い座・高円寺の舞台。上手に客間、下手に女将の部屋の舞台セットを設え、そのふたつの空間を往還する。

なんだか久しぶりに隙のない舞台を観たような気がする。

1時間40分。
終演後、フミ役の南かおりちゃんと立ち話。これ以上はないというナチュラルな芝居に溶け込んでいた。新境地に拍手。
棚橋さんも芸者役を見事に演じ、踊りも披露。役名にちなんだ小さな鞠をいただく。
25日まで。これは掛け値なしに素晴らしい舞台。



 18時、劇団鳥獣戯画「山吹峠に鶯啼く」大千秋楽へ。開演前から舞台でパフォーマンスのサービス。今年で劇団創立40周年。今回の演目は勤皇佐幕入り乱れる幕末を背景に、峠の茶屋で起こる人間模様の数々を描いた時代劇ボードヴィルショー。
 スリと岡っ引の珍道中、密書をめぐるお家騒動など悲喜こもごも。出演は樋口春香、竹内くみこ、あぜち守、堀広道、亀田雪人、弘中くみ子、仁山貴恵、河口博昭、渋川チワワ、渡辺健太郎、山口千恵子ら常連組に加えて、くじら、クラウンYAMA、赤松達也、堀之内良太、土田峰人らがゲスト。
 旗揚げメンバーはちねんまさふみさんと石丸有里子さんだけだが、二人とも元気いっぱい。体も利く。
 50周年公演もぜひ。
 終演後、石丸さん、知念さん、仁山さんに挨拶して駅に。途中、靴屋で靴を購入。
http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8%E3%81%AB%E6%84%9B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%A5%B3%E5%84%AA-%E6%BC%94%E5%8A%87%E5%AE%9F%E9%A8%93%E5%AE%A4%E2%97%8E%E5%A4%A9%E4%BA%95%E6%A3%A7%E6%95%B7%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%8F%AF%E3%83%BB%E6%96%B0%E9%AB%98%E3%81%91%E3%81%84%E5%AD%90%E4%BC%9D-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E5%8B%9D%E4%BB%81/dp/4309272169/ref=gfix-ews-form

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