紫電改のタカ

仕事から帰って片付けの合間に一人カラオケ。
 山口洋子の詞ってやっぱりすごいわ。

 検察法改悪、まずは見送りになってよかった。
 しかし、「売上税」が廃案になったのに名前を変えて再提出した「消費税」が成立したし、「共謀罪」に至っては2度も廃案になったのに3度目の再提出で成立している。

今回の「見送り」も油断は出来ない。安倍首相の妄執と粘着性は常軌を逸している。簡単に引き下がるとは思えない。次の国会でカタチを変えて出し直す可能性もある。
なんせ「朝三暮四」のお猿さんを笑えない国民性だから。

[朝三暮四](ちょうさんぼし)
中国の故事。
飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという。

目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと。

<寺山修司の迷宮大世界>

このCD-ROMを買ったのはいつだろう。20年くらい前か。
当時の私のパソコンのスペックでは全く動かなかったのでそのまましまいこんでいた。
思い立って試してみたらサクサク動く。そりゃそうだ。
寺山さんが作ったなら、どんな迷宮世界にいざなってくれただろうか。

<今日の一冊>

ちばてつや「紫電改のタカ」(1963〜1965年、少年マガジン掲載)

貝塚ひろし「ゼロ戦レッド」、辻なおき「0戦はやと」など、この時代は戦記ものが少年マンガの一ジャンルだった。

私は「冒険王」を読んでいたので「ゼロ戦レッド」が好きだった。ページ丸ごと模写した事もある。

1960年代はじめ、戦後20年も経っていないのに戦争ものが人気だった。子どもには戦争の記憶はないし、ただひたすらトリッキーな空中戦の描写に憧れていたのだ。プラモデルも戦闘機、戦車、軍艦が人気。今思えば、戦後、アメリカの日本支配の「逆コース」と重なり、子どもたちの軍事洗脳の一環だったのではと思えなくもない。

単純な戦争ものの中で、この「紫電改のタカ」には作者、ちばてつやの「反戦」の主張が込められている。
 
主人公はさまざまな戦法でアメリカ空軍を悩ましてきた空の英雄、撃墜王、滝兵曹長。
   
最終章、日本の敗戦を確信した彼は仲間に言う。

「おれは戦争が終わったら勉強して学校の先生になるんだ。学校の先生になって、この、みにくい戦争を二度と繰り返さないよう、子どもたちに教え込むんだ」

しかし、翌日、彼に特攻隊としての出撃命令が下る。
「負けるとわかっている戦争で部下に犬死にさせるわけにはいかない」
上官に反抗する滝。しかし…。

ちばてつやは子どもの頃に満洲から命からがら引き揚げてきた。戦争のむごさ、悲惨は骨身にしみている。「紫電改のタカ」は戦記ものの形を取った反戦マンガであり、もう一つの「雲流るる果てに」なのだ。

 私らの世代は手塚治虫やちばてつやなど、戦争体験世代に大きな影響を受けた戦後民主主義の子どもたちだ。夢と理想をいつまでも持ち続けたい。

「ゼロ戦レッド」の貝塚ひろしも1969年頃、少年マンガ誌に「黒地に赤く死の丸染めて」という反戦マンガを書いた。

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