ドラマ「最後の同窓会」1993年

古いビデオを引っ張り出して見始めたら後半から涙止まらず。何回か見ているはずなのに、今見たら録画した頃とはまた別の感慨がある。

1993年(94年再放送)の「最後の同窓会」(清水有生・作)

 地方の町にある中学が過疎化で廃校が決まり、地元に残るみかん農家の男(柄本明)が30年ぶりに同窓会を東京で開こうと決め、返事のなかった同級生を訪ね歩く。

 真理子(大原麗子)は大手下着メーカーの社長夫人だったが、6年前に離婚し、電話交換手をしながら娘を育てている。しかし、離婚したことは言い出せずにいる。それを知るのは保険外交員の同級生、木の実ナナだけ。

 真理子の初恋の相手だった圭太郎(小林稔侍)は大手企業の課長だが、営業の失敗で左遷、悪性のがん宣告も受けていた。

 真理子の新衛隊長だった正行(根津甚八)は暴力団幹部に、新聞部でガリバンとあだ名された敦(長塚京三)は大学で学生運動に没頭しながら、今は小さなスーパーの店長に。
 それぞれの立場や秘密をよそに、同窓会は始まる。
 しかし、元担任”オカチョー”(大滝秀治)は教え子たちのことはすっかり忘れている。
 愛想笑いを振りまく”オカチョー”に敦は「あんなに卑屈だったか。もっと堂々としていた。誰のこともわからないからああやって笑っているだけだ」と失望する。彼にガリバンとあだ名をつけ、難しい哲学書を貸してくれ、人生に大きな影響を与えたことさえオカチョーは忘れている。
 
 しかし、宴の途中で突然、オカチョーの記憶がひとつにつながる…。

 目立たず同級生に名前すらおぼえてもらえなかった柄本。手の焼ける生徒のことはおぼえていたが、優秀な生徒だった敦のことを記憶していなかった教師。
 中学を卒業して30年。団塊の世代の悲愁。

 大原麗子、稔侍、長塚、そして根津甚八、議員秘書は柴俊夫。みんないい顔だ。
 こんなドラマが見たい。今の時代はもう無理か。マーケティングで視聴者の年齢とリテラシー下方修正。もはやアーカイブスでしか大人のドラマは見られないとしたら淋しい。いつかドラマルネッサンスを。

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この記事へのコメント

ターキータッキー
2021年02月03日 16:10
このドラマ記憶に焼き付いています。本放送を1回見ただけで録画もしていなかったので再放送を待っていましたが、既に30年近くが経過してしまいました。1994年に再放送されているとのことですが、それ以降は無かったのかな。死ぬまでにもう一度見たい作品の一つです。