香西久演出ラジオドラマ「千羽鶴」

 朝夕、急に冷え込みがあり、季節の変わり目のせいか腰痛発生。年に1~2度はやってしまう。
 ぎっくり腰ほどひどくはないのだが、ベッドから降りるとき、電車で立ち上がる時がツライ。

 昨夜は早めに就寝。
 眠りに就くまでラジオドラマを。

 川端康成の「千羽鶴」。1971年放送。
 川端作品は苦手なのでこのドラマも今まで聴いていなかったが、演出がラジオドラマの神様・香西久。そしてキャストが豪華なのでクイクイ引き込まれてしまう。

 茶の師匠・栗本ちか子(山岡久乃)の主催する鎌倉の円覚寺の茶会に三谷菊治(山崎努)が招かれる。ちか子はかつて菊治の父の愛人で、三谷家に入りびたり。その縁で父が亡くなった後、菊治に令嬢・稲村ゆき子(鈴木弘子)とお見合いをさせるつもりだった。しかし、偶然居合わせた太田夫人(加藤道子)もまたかつて菊治の父の愛人だった。太田夫人は菊治に父の面影を見て惹かれ、一夜を共にする。
 太田夫人の娘・文子(吉田日出子)は二人の関係を知り、母を諌めるのだが…。

 

 名品、志野の水差しや志野茶碗など茶の名器を媒介に男と女の愛憎を描いた美と俗の官能作。
 もう何といっても山崎努の「声」の演技が素晴らしい。吉田日出子もこの時27歳。初々しさが残っている。
 長編小説を53分に凝縮した名手・香西久の手腕が冴えた一篇だ。
 

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この記事へのコメント

2019年10月16日 21:15
山崎努さんの,いい育ちふうの青年感がよく出てましたね.「一寸先の夢の夢」も香西久さんの演出でした.香西さんが亡くなったとき,文化放送では追悼番組を組んでくれましたが,NHKは特に何もしなかったのが今でも不思議です.ラジオ名作劇場で再放送の名品を聴くことができたのは,すべて香西さんの企画のおかげです.いくら感謝しても今や伝えることはできません.口惜しいです.香西さんご自身も,すごく美声でドラマに出演してほしいほどでした.
めざら
2019年10月16日 21:19
あ,いちばん大事なことを忘れてました.
腰は人生のカナメなので,お大事にしてください.
2019年10月19日 22:56
ラジオドラマの基本は「声」ですよね。小手先の演出などよりも。