港・神戸・たそがれ

休みが続いたので睡眠のリズムが狂ってしまい、10時に横になったのになかなか寝付かれない。

枕元にiPhoneを置いてラジオドラマを聴きながら自然に眠りにつけば…と、放送されたばかりのFMシアターを聴くが、まったく感興が持てず途中で放棄。

iPhoneに入っている「つげかいどう・よしはるむら・あざ」(1971)を聴く。紅い花、ねじ式、ゲンセンカン主人など、つげ義春の作品をコラージュした遠藤琢郎脚本作。主人公の蟹江敬三の声が耳に心地よい。佐々木昭一郎さんのテレビドラマ「紅い花」では草野大悟が演じた。お2人とも泉下の人。個性的な俳優ほど早く亡くなる。

聴き終えてもまだ眠れない。

「港・神戸・たそがれ」(1977)を聴く。何十回聴いたことか。シニカルな作風の鶉野昭彦にしては珍しくストレートな恋愛もの。
神戸。一人の若い女性が訪ねてくる。「母から預かったあるものを渡したい」と。「母」とは昔捨てた恋人。その後、ロンドンに渡ったという。娘が携えた真っ赤なパラソル。そのパラソルに秘められた思いとは。

気恥ずかしくなるほど純で残酷な恋愛劇。男は鈴木瑞穂。この時、50代前半か。くいくい引き込まれる。ラジオドラマは「声」だということが分かる。

1時を過ぎても眠られず。覚悟を決めて眼を閉じる。

さまざまな想念が湧いては消える。

半覚醒。

夢のようなものを見た。

田舎の風景。

昔、漁協のあった場所にテントが立っている。芝居のテントだ。

色とりどりの天幕、その背景に中学校校舎、その背後に「天狗山」がそびえる。

この風景は昔、昆布漁のとき、沖の舟から見た風景ではないか。

近くに劇団の人がいたので聞くと、思った通り水族館劇場。ここで芝居をやるという。

田舎の人たちが喜ぶだろうな、と思い、自分も出してもらおうと思った。桃山邑さんに会って話をしているところで目が覚めた。

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この記事へのコメント

村井 一夫
2020年08月23日 14:06
いきなりのコメントで失礼します
「港・神戸・たそがれ」私も大好きです。私も何十回も聞いて突如現れた少女のパラソル秘話に涙しました。

でも私が録音したものは冒頭が切れていて、今はどこへ行ったかカセットテープも行方不明になりました。

完全版を聴いてみたい。その想いから30年が経ち、ネットの何処かに有るかもしれないと思いつき、こちらのサイトの記事にたどり着きました。

デジタルデータでお持ちのようですが、よろしければコピーを頂けませんでしょうか?不躾な話で申し訳ありませんが、1万円位までなら費用としてお出しする事も出来ます。

突然の不躾な書き込みでご気分を悪くさせてしまったら、本当に申し訳ありません。もしかしたら、長年の願いが叶うかもしれないという思いがここまで書かせてしまいました。もし叶わない願いなら、このまま無視して頂いて構いません。

どうかよろしくお願い申し上げます
2020年09月06日 12:57
村井さま。コメント欄を見ていませんでした。よろしければメールを。
2020年09月13日 07:31
jb29bw@bma.biglobe.ne.jp