木山潔さん[お別れ会]

16時、俳優座劇場で木山潔さんのお別れ会。

定刻に着いたら受付も参列者でごった返している。青年座や文学座、テアトルエコーなどの制作担当者たちがスタッフとして立ち働いている。

すでに劇場の席は満杯で、辛うじて最後列の片隅に。
木山さんの人柄を反映し、日本を代表する多くの名優たちが参列。160本以上の舞台をプロデュースしたから、出演した俳優は多岐にわたる。

全国の演劇関係者も多数。客席に座れず後方で立つ方も多い。
舞台には別役芝居でおなじみの電柱、ベンチ、バス停、最後の作品「やってきたゴドー」で使われた満月のドロップ、そして満開の桜。


最初に友人代表で青年座の水谷内さんが、次いで末木さん、福田善之さん、別役実さんが挨拶。それぞれ心のこもった言葉に胸打たれる。
献花は木山さんが好きだったという桜。

この日のために木山事務所作品の多くを手がけた美術の石井みつるさんが自宅の庭の桜を伐ったという。 天候がうまく作用して、奇跡的にこの会に間に合ったとのこと。早過ぎても遅過ぎても散る桜の花。まさに奇跡。生の桜の枝での献花。

あまりにも参列者が多く、献花だけで30分近くかかる。一番最後だったのでロビーに出たら、会場で遠目に見た友人知人は既に小宴会場へ。


春風ひとみさんがいたのでご挨拶。何年ぶりか。声をかけて目が合った瞬間、感極まり、互いに言葉にならず。「早過ぎるわよ」「こんなに派手にやって……と木山さん、きっと思ってる」と春風さん。

「壁の中の妖精」初演の時に木山さんが引き合わせてくれたのだった。懐かしい思い出。

春風さんは八月六日に広島で原爆に散った新劇女優、園井恵子を描いたリーディング公演を行うとのこと。

外では吉岩さんと再会。20年ぶりくらいか。やはり木山さんのプロデュース作品で出会ったのだ。中村まり子さん、村松恭子さん、鈴木一功さん、円の桃井さんらと立話。

次の予定があったので、後ろ髪引かれる思いで六本木を後に。

配布された年譜を見たら、木山さんが入院したのが1月2日。いただいた年賀状は最後の自筆だったのか。別役さんの次の作品も準備中だったから、ご自分でもこんなに早く亡くなるとは思っていなかったのかもしれない。

ただ、今日、ビテオで見た最後の海外公演でのスタッフ、俳優への挨拶を聴くと、既に覚悟していた風にも思える。

70歳。まだこれからだったのに。福田善之さんが言った「あなたは(数多くの海外公演を行い、高い評価を得たことで)浅利慶太を超えた」という賛辞が慰め。

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