梁塵日記

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zoom RSS 鵺的「奇想の前提/龍昇企画第42回公演「あの星のモグラ」

<<   作成日時 : 2017/07/22 23:15   >>

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 14時30分、中野。 涼味満点というべきか、今回の「鵺的」の新作「奇想の前提」(作=高木登、演出=寺十吾)は冒頭のっけから背筋がゾワゾワするホラー風味で観客の心胆を寒からしめる。

江戸川乱歩の孤島を舞台にした、とある有名小説をモチーフに、心身病んだ異形の登場人物たちが心の闇を彷徨うサスペンスホラー。
乱歩、中井英夫、小栗虫太郎らの怪奇探偵小説のエッセンスを抽出して舞台にぶちまけたかのよう。
冒頭シーンは東京グランギニョルの「ライチ光クラブ」思い出した。複雑怪奇な人間関係、凄惨残酷な曼荼羅絵。

しかし、その無惨絵の裏にはあまりにも荒唐無稽であるということで「ユーモア」が漂い、思わず笑ってしまったりする。
メインキャストに渋みを増した佐藤誓。正体が明かされるやアッと驚く中村暢明、役者で観るのは初めて(?)の中山朋文、自らのユニットで先鋭的な芝居をする金子鈴幸ら顔なじみばかり。
鵺的「悪魔を汚せ」で悪の申し子を演じた福永マリカ、鵺的の看板女優・奥野亮子、少年王者舘の夕沈と女優陣も充実。ほかに青山祥子、木下祐子、安元遊香、江藤修平。
灼熱地獄から逃れて劇場で涼みがてら芝居を観るのもいい。お化け屋敷より恐怖体験できるかも。
終演後、佐藤、金子、中村、中山、寺十の各氏に挨拶。外に出て道を歩いていたら高円寺で「Bar tail」の店長をしている「元」役者の松本渉さんとバッタリ。今日会うのはなぜか男ばかり(笑)
鵺的公演は30日まで中野テアトルBONBON。


 19時、SPACE早稲田で龍昇企画第42回公演「あの星のモグラ」(作=佃典彦、演出=塩野谷正幸)。

 流山児★事務所によって2013 年に上演された 「アトミックストーム」の後日談。2011年の過酷な原発事故によって地下に逃れた5年3組の先生と小学生たち。それから50年後、彼らはどこにいて、何を考え、何をしようとしているのか。

 舞台は自転車のダイナモで発電し、薄明かりが点る地下の教室。
 「毎朝」行われる学級会。きょうは9753回目。委員長は高浜(龍昇)。その息子・泊(藍原直樹)。浜岡(桜井昭子)、志賀(根本和史)、大飯(吉田重幸)、美浜(日和佐美香)ら。書記役の柏崎姉(竹本優希)は欠席。彼女の妹(星美咲)がどうやら行方不明らしい。
 外界との接触を断ち、ここで暮らして50年。半数は地下で生まれた子どもたちだ。
 彼らの大敵は飼っていたウサギが狂暴・怪物化し、人の内臓を食らうというテレス(関根麻帆)。その侵入との戦いの日々。
 そこに、防護服を着たヤマモト(山本育子)とオオタニ(小林大輔)の二人の記者が潜入。彼らは地上から探索に来たらしいが、生徒たちは今は白骨となった玄海先生(塩野谷正幸)の言いつけを守り、「地上は死滅した」と信じていて…。

 楳図かずおの「漂流教室」原発版。

 薄暗い地下室、原発事故後遺症という息苦しい設定の中にも関わらず、舞台は底抜けに明るい。役者たちの天衣無縫さが救いとなっているのだ。
 ロートル(失礼!)の根本、桜井、吉田、龍らがランドセルを背負い、若手と同じく歌と激しいダンスに挑戦し、息を切らせている様子はほほえましくもある。ランドセル、帽子は金杉忠男・中村座へのオマージュでもあるのか。

 茫洋としたキャラが持ち味の龍昇が、それまでと打って変わって元学級委員長としてよどみない長ゼリフで周りを鼓舞するシーンが泣ける。息子役の藍原がエネルギッシュに舞台を引っ張っって行く。
 ジャージ姿の日和佐、竹本、星が闊達な女子生徒役で舞台を盛り上げ、四季出身の関根麻帆がウサギの哀しみを歌う。麻帆の歌を久しぶりに聴けたのも僥倖。もしかして音楽座ミュージカルで主役をやったのを見て以来か。

 50年間、地上の変化を知らずにモグラのように地下生活を続けたかつての小学生たち。そしてその子どもたち。
 地上ももはや楽園ではなく、人口が激減している。
 子どもたちに原発の名前をつけた佃典彦の皮肉。原発再稼働は絶対ダメだが、地下に閉じ込められた子どもたちには再び生きること=再稼働が必要なのだ。

 塩野谷正幸の演出がテンポよくスピーディー。猥雑と繊細さの合わせ技で観客を飽きさせない。玄海先生の役どころも抑え気味でいい感じ。
 311後に生まれた多くの原発事故をテーマにした演劇。それが社会への警鐘であるのにも関わらず、もはや「なかったこと」にされようとしている今の時代。人間は怪物「テレス」より怖い。1時間40分。 公演は30日まで。

 終演後、初日乾杯。その後、二階の居酒屋で終電近くまで。塩野谷、関根、日和佐、吉田、龍、桜井、黒木美奈子、田村誠一ほか。

 中野で県人会事務局に手紙を投函。県人会会報に載ったヘイト川柳に対する抗議。帰省で一週間間が空いたが、怒りがおさまるわけがない。

国会前日当もらってデモ暮らしー
合意破棄イヤヨよイヤンフバカン国

こんなクソ川柳を無批判に取り上げる編集部の見識を疑う。
許せないものは許せない。こんな性格だから損をする。しかし、仕方ない。祖父も父も同じ性格だった。


「見ぃ〜た〜なぁ」

お墓の前でお骨を口にくわえた女が振り返るという怪談話の定番。高校時代、寮の肝試しでこの手の話を聞かされてから深夜の肝試しに出発したもんだ。

 終電近くに駅を降りて自宅に向かう途中、人けのない道の側溝にかがんで、カンカンと何かをコンクリに打ち付けている女の人がいた。そばを通り過ぎるとき、くるりとこちらを振り向いた。そのタイミング。まさしく「見ぃ〜た〜なぁ」

 身をかがめて、手にした茶碗(?)を側溝に打ち付けているのだが、こちらも少しアルコールが入っているので、一瞬、ドキッとしたが、そのまま通り過ぎてから「えっ? あれは何?」と思ってしまった。

 深夜に茶碗をコンクリに打ち付けている若い女性。あれはいったい何だったのだろう…。普通、あんなことしたら茶碗は割れるよなぁ。 夏の夜の怪談?


この頃、突然iPhoneの電源が落ちる。新幹線の中では圏外になった時に落ちる。劇場でも圏外の場所で操作していたら落ちた。何故だろう。…と調べたらiPhone6に固有の現象らしい。リセットすれば直ることは直るが、いきなりだから、慌ててしまう。電池の消耗も激しく、満タンにしても2時間もたない。7に変えろってこと?
http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8%E3%81%AB%E6%84%9B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%A5%B3%E5%84%AA-%E6%BC%94%E5%8A%87%E5%AE%9F%E9%A8%93%E5%AE%A4%E2%97%8E%E5%A4%A9%E4%BA%95%E6%A3%A7%E6%95%B7%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%8F%AF%E3%83%BB%E6%96%B0%E9%AB%98%E3%81%91%E3%81%84%E5%AD%90%E4%BC%9D-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E5%8B%9D%E4%BB%81/dp/4309272169/ref=gfix-ews-form

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