梁塵日記

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zoom RSS 劇団離風霊船「ようこそ、見えない世界へ」/万有引力「レミング2017」

<<   作成日時 : 2017/06/28 21:58   >>

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 寺山修司と同じく、いつまでも忘れられない人。浅川マキさん。電話すれば2時間3時間は普通、いただいた手紙も束になるほど。クローゼットに置いた紙袋が破れたので別の袋に入れ替え。
いつか送ってくれた写真。「写真在中」の傍に「好きな」の文字。「好きな写真」---マキさんが自分で好きだった写真。マキさんはフォトジェニックだったと思う。撮影は田村仁さん。
公明党の都議選映画館CM、政府のミサイル避難CM。これは来たるべき改憲の国民投票に向けた観測気球。

いざ国民投票になれば莫大なカネのある自民、公明が巨大広告代理店を使って朝から晩まで国民を洗脳する広告を流し続ける。弱小政党、市民運動がいくら頑張っても太刀打ち出来ないだろう。

改憲の発議がされた瞬間、日本国憲法の基本的人権の尊重、平和主義、国民主権の三原則は破棄に向かって坂道を転げ落ちる。今のままでは間違いない。

子どもの頃、敷居を踏んだらいけない、囲炉裏の炉縁を踏んだらダメと言われた。敷居を踏んだり、炉縁を踏むのは一家の主人の頭を踏むのと同じ、と言われた。
しかし、敷居を踏むのは建てつけが悪くなって襖が開きにくくなるというのが本当の理由だろう。炉縁の場合は滑って囲炉裏に落ちたら火傷をするという戒めに違いない。
そんな祖父母の教えがあるから、電車に乗るときもつい上がり縁(開閉のとこ)を踏むのをためらってしまう。

 15時、劇団離風霊船「ようこそ、見えない世界へ」@下北沢ザ・スズナリ。
今回は大橋泰彦の作・演出。理系畑出身の大橋らしく、話題のAI(人工知能)をモチーフにしたラブストーリー。
生まれつき全盲の香取景子(吉岡あや)は27歳。両親(江頭一晃、栗林みーこ)の反対を押し切っての一人暮らし。住み慣れた部屋で料理もするし、盲導犬のジョン(瀬戸純哉)を連れて、時には遠出の旅もする。彼女に言わせれば、視覚以外の感覚のボリュームを最大限にして人生を謳歌している。

そんなある日、ソフトウエア開発の大手M社から、開発する人工知能の研究に協力してほしいという連絡が入る。「心を持つ人工知能」の開発を目指すM社はツイッターで大勢の人間と会話しながら「心」を学習させようとしたが、次第に反社会的なツイートを連発するようになり、1日で閉鎖する羽目に。

そこで研究者達は、視覚に頼らず世界と接する景子と「人工知能」を会話させることによって、純粋な「心」を学習させようとしたのだ。
かくしてM社の担当、久米島(山岸諒子)、田造(柳一至)によって、「人工知能」洋太(松戸俊二)が景子の部屋に居候することになる。
景子との会話で学習する「人工知能」は、最初10歳児だが、徐々に人間の繊細な感情を身につけていく。しかし、二人の距離が近づくにつれ、「人工知能」は、景子の心の闇を知る。それは障がい者に対する世界の無理解への悲しみであり怒りであった。

 一方、とっくに亡くなった景子の祖母(伊東由美子)が最近霊界に行った、とあるIT革命児によって現世とのアクセスができるツールを手に入れ景子の前に現れる…。
景子と恋人である盲導犬訓練士・守(米山実生)の心の葛藤、同じ障がいを持つ友人・実沙子(倉林えみ)のDV騒動などを絡めながら、「人工知能」が彼女の心の闇を忖度して起こす驚愕の行動、さらに「もう一人の人物」が入り乱れてのクライマックスまで、波乱に満ちた物語が展開。二場ではなんと、仮想空間で、ある「人物」たちが大活躍。
この場は多少パソコンに不案内な世代はついていけるかどうかだが、わからなくても問題はない。

時事的な問題を織り込むのはお手の物の大橋。今回の物語は「ゴジラ」で描いた少女と怪獣の恋の変奏ともいえるが、実に上手く構成されている。仮想空間での登場「人物」たちの会話に大爆笑。
AIの哀しみと、もうひとつの人格の怒りを表現した松戸俊二。「ゴジラ」に匹敵する好演。新人中心の座組も新鮮。伊東由美子がさすがのワンポイントコメディーリリーフで客席を湧かせる。

80年代小劇場正統派劇団の健在ぶりを示した好舞台。
ほかに、橋本直樹、吉富成、坂弥明日香、萩原茜、池内菜々美。
ネタバレになるので役名は書かないが、「98」を演じた吉富の芝居がなかなかのもの。「性悪女」楓の池内がキュート。
 劇場で会った元演劇誌編集長のMさんも「面白かったね、離風霊船!」と言ってた。細かなネタはわからなかったそうだが、ご高齢のMさんも褒めるのだから、AIをテーマにしていても、観客には伝わるということ。
これはオススメ。30日まで。

 18時、高円寺の定食屋。珍しく開店してる。さんま定食。
テレビのバラエティをやってたので見るともなしに見る。視聴者の「お悩み相談」で仕事先の上司のパワハラ相談。
社外から受けた電話を上司に渡すとき、「◯◯さんからです」と言ったら「誰からでもいいからすぐに取り次いで」と言われた。翌日、名前を言わずに速攻で取り次いだら「相手の名前をまず言うのが常識でしょう」と怒られた。その日の気分で社員を怒る上司の対策は?というもの。
 さぞや素晴らしい対案が出るかと思って聞いてたら、「その上司にとっては、それが普通なのだから気にしないこと」と宣う人が。
「気にするな」
もう、どんな悩みにも万能の答え。そんなのだれでも言えるわい。
テレビのクズさ加減がわかる。

19時、座・高円寺1で万有引力「レミング」。
 終演後、楽屋へ。打ち上げはいつもの居酒屋。楠野さんとシーザー。前回が17年前、今回、森ようこが演じた影山影子を故大浦みずきさんが演じた。17年前という時間の流れに驚く。ほとんど昨日の出来事だ。つまり、あと17年も一瞬の出来事ということ。そのことに驚愕する。17年後、生きてんのか、私。
8月6日は青森、三沢で市内40カ所同時多発市街劇「田園に死す」が上演される。
世界中で上演された寺山修司の市街劇の流れを組む上演はおそらくこれが最後。ぜひともそれを目撃しに行ってほしい。
 終電より早めに家路に。正解。途中、事故で電車立往生。もし、終電ギリギリに乗っていたら家に帰れなかったかも。
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